2004/04/05

手ぬぐい「縞(紺茶)」を発売

手ぬぐい「縞(紺茶)」を発売いたしました。
限定100枚ということもあり、ご注文やお問い合わせを多数いただきました。本当にありがとうございます。
この手ぬぐいについて、考えていた事、お伝えしたかった事を ここにいくつか。


この縞柄を考えていたのは、昨年の10月でした。毎日、色カードを切って並べては、配色を考えていました。縞なんて粋だなぁ、と単純な思いつきで始まり(当店の手ぬぐい柄はこうした思いつきで生まれがち)せっせと下絵を描いたりしていました。
 

版下が出来上がり、いざ手捺染担当の染め屋さんに依頼すると、『これは … 3色使うの?』、『縞?』と確認する声からは緊張感が伝わってきます。
3色ということは 型が3つ必要ということ。版画のように1色1型なので、それを1枚の
生地の上に順番に乗せては色を引き … と繰り返す作業。100枚限定といっても、300回型を置き、色を引いていくことになります。これは大変な作業数です。





また、現在はほとんどが欠品してしまった手捺染商品の納期が、未定になっている理由の一つは、担当の職人さんの体調不良があります。素晴らしい腕とセンスをお持ちですが、昨年あたりから体調不良が続いているそうです。しかし、仕事なので … と当店の手ぬぐいのことをいつも気にかけてくださっています。


こちらとしては、体調のいい時で構いません、とお伝えしました。お元気になられた時には、また素晴らしい手ぬぐいを染めてほしい、と願っています。
それなので、皆様にはご迷惑をおかけしております。本当にごめんなさい。(「縞」柄を10月に発注し、発売が先月だった理由は、こういうことでした。)
けれども、売れるものがないという状態は、いいことではないので、少しずつ注染に切り替えております。今月末から「鉄瓶」柄と「風知草」柄が注染で登場の予定です。

そういう状況の中、職人さんの気合で生まれた「縞」柄手ぬぐいを、一人でも多くの方にと願い、ナマイキにも「お一人様一枚まで」とさせていただきました。
でも、もし自分がお客様の立場だったらどうでしょう。いいな、と感じるモノを誰かと共有したいと思うはず。
次回、こうした限定発売の際は、せめて二枚までにしたいと考えております。

「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...