2015/07/24

ラ・ロンダジルさんで10回目の個展。記念の10羽のツバメ手ぬぐい。

毎年恒例のラ・ロンダジルさんでの個展も、ついに10回目。それを記念した手ぬぐい「岩燕」は展示会で先行販売中ですが、お取引中のお店にも、今週あたりからチラホラ並び始めます。
ネットショップでの販売は、申し訳ないのですが来月の二週目あたりを予定しております。もう少々お待ちくださいね。

その個展も25日(土)が最終日。神楽坂はお祭りのため、とても賑やかです。いつもより少し早めの18時閉店となりますので、お気をつけくださいませ。(私もお店に立つ予定です。)



バティックを脱ロウ中 …



今回は「岩燕」手ぬぐいほか、バリ島植物染め手ぬぐい、そして明日はバリ島ろうけつ染め手ぬぐいをお披露目いたします。(ロウが残っていたため、脱ロウに悩んでいたら、最終日に。)モティーフをお任せしたところ、植物柄と金太郎柄でした!




展示会でお披露目したものといえば …「手拭掛」です。
木工作家の田澤祐介さんにお願いし、作っていただきました。今では ほとんど見かけなくなってしまった生活用品ですが、たまに旅館のお部屋に置いてあると、かわいいな、と思います。現代の「手拭掛」があるとしたら、どんなものだろう、と考え、まだそれは続いているのですが、まず、シンプルに、手ぬぐいを1枚掛けられるものをお願いしました。
組み立て式なので、配送時や収納の際にコンパクトになります。お部屋の雰囲気に合わせて3種類の樹種(ミズナラ、ブラックチェリー、ブラックウォールナット)からお選びいただけます。
写真は、田澤さんが工房で撮ってくださったもの。優しい雰囲気の、美しい佇まいの手拭掛が生まれました。






  
新作「岩燕」について。
どうして、ツバメではなくて、イワツバメなの?と尋ねられることが度々ありました。個人的な思い入れからなのですが、まず、ツバメの柄のリクエストはずいぶん前から ラ・ロンダジルのオーナーさんからいただいていました。今年、ようやくかたちにすることができて、ホッとしています。



中学生の時、友人が岩燕のヒナを拾いました。野鳥のヒナは拾ってはいけないのですが、
巣の高さから戻すことができずに保護。私が育てることになり、クロちゃんと名づけて胸ポケットに入れ、どこへ行くのも一緒でした。学校へも連れて行き、休み時間には近所の畑の人にお願いし、青虫を取らせてもらいました。容器に入れて持ち歩き、クロちゃんが空腹で口を開けるたびに、ササっと食べさせていました。

胸ポケットの中のクロちゃんが、まん丸な黒い目でじーっと私を見ていることがよくありました。本当にかわいかった。

ある日、学校構内の坂道を歩きながら、クロちゃんに「はばたき練習」をさせていました。腕につかまり翼をヒラヒラさせていた時、ふわっと風に乗り、そのまま飛んでしまいました。追いかけながら巣立ったんだなぁ、と嬉しかったです。
でもこれが、最初で最後の飛翔になってしまいました。あんなに元気だったのに急に体調を崩し、数日後にあっけなく天国へ行ってしまいました。


「岩燕」柄を描きながら、家族や仲間と飛びまわるクロちゃんを想像していました。イワツバメは、よく見かけるツバメよりも、少しずんぐりとしていて、尾は短め。ジュリジュリ、と鳴きます。飛んでいる時は、腰の部分の白い羽が目立ちます。



 

「手作りひなや」さんとのコラボ品、お箸袋も展示会で先行販売中です。裏地、ヒモの部分まで手ぬぐいで作られています。柄は、「みつ豆」、「しゃぼん玉」、「綾杉(緑)」です。







個展以外のお知らせは、また後日。そして、出荷などお待たせしているお客様、個展ほかイベントを支えてくださっている皆様、本当にありがとうございます。日々、いろいろなことを抱えつつ、向き合いつつ、なんとか進んでおります… 。



最近、軽い熱中症になりましたが、同時に体の冷えも気になりました。冷たいものや、体を冷やすことは、後々かえってくるんだなぁ、と実感。アツアツの「葛練り」など、お腹が温まるもので、ホッと一息ついています。皆様も、どうかお気をつけて。



 


 

「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...