2019/09/29

「あひろ屋の仕事展」は終了いたしました。



 福岡の望雲さんでひらかれていました「手ぬぐい あひろ屋の仕事展」は、終了いたしました。お越しいただいたり、お気にかけていただいた皆様に感謝いたします。


初日からの2日間は私もお店に立ちましたが、暑い日が続いて驚きました。そのあとは台風が接近し、臨時休業などもありました。その中で、大勢の方にご覧いただけたことを、とても嬉しく ありがたく思っております。


 今回のテーマは ”仕事展” ということで、手ぬぐいだけでなく、手ぬぐいになるまでのスケッチや下絵、版下、色見本、そして染めの工程で使用する型紙やヘラなども展示いたしました。今どきにしてはアナログな方法で作られていることに、驚かれたかもしれません。(注染の手ぬぐいは、様々な工程があり、分業であり、大勢の手によって作られています。) 


世の中や、人々の意識、技術はものすごい速さで進んでいますね。注染という染めも、手ぬぐいも、そして私自身も、これからどのように進んでゆくのか、変わってゆくのかわかりませんが…、振り返ったり、今を見つめたりしつつも、挑み続けていければと思いました。


 望雲さんは、3年に一度のペースで展示をしてくださっていて、今回で4回目でした。初回時から欠かさず来てくださる方、オンラインストアでお買い物をしてくださっていた方、友人たち、お世話になっている方々とお会いできたことが嬉しかったです。


 臨時休業中は出荷などをお待たせしてしまったお客様、ご理解いただきまして、ありがとうございました。望雲の皆様、このたびも 大変お世話になりました。 




 5月から毎月のように各地で続いていた個展も、今年はこれにて終了です。いつか また皆様にお目にかかれることを楽しみに、励んでまいります。





2019/09/24

送料変更と サイトのメンテナンスにつきまして

 【送料変更とサイトのメンテナンスのお知らせ】
10月1日より、レターパックライトの料金が、360円から 370円に変更になります。

表記変更やサーバのメンテナンスなどで、9月30日の夕方より、10月1日のお昼頃まで、サイトの閲覧ができなくなったり、オンラインストアが休止になる時間帯がございます。
どうぞ よろしくお願いいたします。



「撫子」柄の下絵


「撫子(墨色)」


夏から秋へ。
上から「撫子」「露草」「風知草」



 …恩師の訃報が届き、ぼんやりと過ごしていました。
たくさんの思い出と、いろいろな出来事と、教わった多くのことが蘇り、なんとも言えない気持ち。(私の仕事をほめてくれていたことを知り、嬉しかったです。)先生、本当にお世話になりました。もう一度、あの山形弁を聞きたかったです。


2019/09/20

定休日を、と考え中です…



 お香を持ち、すべてのお部屋をゆっくりと歩くスタッフの方。開店時間前の望雲さんです。何年か前に この光景を初めて見たとき、とても清々しい気持ちがしました。たずねてみると、お店が始まった時から 毎朝行っているそうです。場が清められていきます。

福岡はこの週末、台風の影響がありそうです。手ぬぐい展は29日までですので、どうぞ ご無理なく、安全第一でお願いいたします。




 日々、お仕事の合間に出かけたりしていますが、10月からは週に一日(曜日は不定で)お休みをいただこうかな、と思っています。ここ数年、定休日はありませんでしたが、時間の使い方、心身の休め方について、考えるようになりました。その一日は、勉強をしたり、ぼんやりとしたり、家族や友人と のんびりする時間にしたいと思います。



 昨日はちょっと仕事を抜け出し(ご近所でよかった…)ムサビの美術館・図書館へ。
神野善治先生の『手のかたち、手のちから』展のギャラリートーク日でした。(先生は車椅子からのご説明。ありがとうございました。)

二つの大きなテーマに分けた展示は、一つは手足などの身体の痛みや病の平癒祈願のために作られた民俗信仰の造形物。福井県若狭町の三方石観世音に約200年に渡り奉納されてきた手足を象った奉納物「お手足」を、ムサビの調査チームが研究を続け、2017年度からは福井県による本格的な調査が始まり、その成果の一部を紹介しているものだそうです。

もう一つは、身近にある様々な道具についての考察。膨大な資料から、その体系と手と道具の関係について探るものです。
日本だけでなく、世界から集められた様々な用途に向けた道具が並び、手の機能について、改めて考えさせられます。



山と積まれた「手形足形」、その奥の壁一面の「手形足形」。これらは痛みや病の平癒を願う人々が、御手足堂に奉納されたものの中から、これぞと思うものを借り受け、日々 撫でたりしながら観音様にお祈りすると不思議と御利益がある、ということらしく、願いが叶うと自らの手や足などを作り、奉納するそうです。

それぞれに、お名前ほかプロフィールや、痛む場所に印がついているものなど様々です。上半身、下半身、乳房形もありました。
撫でて色が薄くなっているもの、「此處御助け下さい」と書かれたものも。辛さの中で、祈る人々の思いが迫り、眺めていたら涙が出ました。
すべての人が持っている造形の力や願う気持ちに、震えるような展示でした。
(9月21日までです。)



玉川上水は水がきれいでした。


…今日は夕方より、浦和の楽風さんへ。
お世話になった方に、ご挨拶ができてよかったです。
十数年前に、あひろ屋を見つけて、声をかけてくださった方です。

今日があるということは、本当に多くの方々のおかげです。
あと どのくらい続けられるのか、次の世代へ繋げていけるのかわかりませんが、精一杯、進んでいこうと思います。



2019/09/16

福岡より戻りました



 福岡での個展の準備と在廊があり、先週より一時休業しておりました。明日17日より出荷等も再開いたします。お待たせしているお客様、ご理解いただきまして、ありがとうございました。(お問い合わせなどにも、順次返信してまいります。)



 今回の展示は、染め上がるまでの工程がわかるような、版下や型紙、道具なども手ぬぐいと一緒に並べております。お客様が興味深くご覧くださっていたり、ご質問をいただくことが嬉しかったです。






…滞在中、多くの方から関東の台風被害についてのご心配や励ましのお言葉をいただきました。(私のことだけでなく『あなたのご友人やお知り合いも大丈夫?』と。)被害に遭われてしまった方々に心を寄せ続けることと、災害への備えを、強く思いました。



望雲さんでの展示会は9月29日までです。
28日と29日は中国茶会がひらかれます。(要予約)私は参加できず残念ですが、お近くの皆さま、美味しいお茶やお菓子を楽しまれてくださいね。お問い合わせやご予約は望雲さんまで。

「手ぬぐいあひろ屋の仕事展」
2019.9.14(土)- 9.29(日)
13-19時 期間中水曜休み
望雲 
福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-27 待鳥ビル507
http://bouun.shop-pro.jp



 福岡滞在中、お取引先の「木と星」さん(雑餉隈)と「てのごい家(かさの家さん運営)」さん(太宰府)に伺いました。お店の方にお会いできて、お話ができると やはり嬉しいですね。



2019/09/09

版下と型紙も展示いたします。

 久しぶりに、凄まじい暴風雨でした。皆さま、ご無事でしょうか。
自然の威力を感じました。そして、この暑さ。(東京は36度まで上がるそうです)
お身体に、くれぐれもお気をつけください。


 さて、福岡の望雲さんでの個展は週末に迫りました。
今回は ”あひろ屋の仕事展” ということで、手ぬぐい以外のものもご覧いただけます。
私の主な仕事は、手ぬぐいのデザインと販売です。手ぬぐいは全て、注染という日本独自の技法にて作られています。型紙彫り、染めは職人さんにお願いしています。



その型紙を作るための版下、その前段階の下絵などは手描きです。それを一部ですが展示いたします。修正した部分や、「染め」の工程を通過することで表現できなかった(計算できなかった)細い線など、染め上がった手ぬぐいからはわからない、私のあがきを 感じていただければと思います。



型紙は、最近は洋型紙に切り替わってしまいましたが、今回は渋紙で作られ、使い続け、そして役目を終えた(かなりボロボロの)ものを数点展示いたします。


『手ぬぐい あひろ屋の仕事展』
2019.9.14(土)- 9.29(日)
13-19時 期間中 水曜休み
望雲 
福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-27 待鳥ビル507
http://bouun.shop-pro.jp
あひろ屋(野口)在廊日:9.14(土)、15(日)

2019/09/07

58作目は「撫子」柄です。



新作 手ぬぐい「撫子」

秋の七草の一つ、ナデシコ。
可憐な花を、日本では古くから愛でてきました。



望雲さんでの展示会は、過去3回は6月に開催でした。
今回、初めて9月中旬にひらかれることになり、"それでは 夏から秋にかけて咲く花を描こう" と選んだのが撫子でした。
地色は、墨色と柿茶色。どちらも 落ち着いた素敵な色合いです。

9月14日より始まります『手ぬぐい あひろ屋の仕事展』にて先行販売となります。(オンラインストア、卸での販売は9月20日頃からを予定しております。)
望雲さんでは、この「撫子」柄の版下も展示いたします。ぜひ、この機会にご覧くださいませ。





『手ぬぐい あひろ屋の仕事展』
2019.9.14(土)- 9.29(日)
13-19時 期間中 水曜休み
望雲 福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-27 待鳥ビル507
http://bouun.shop-pro.jp
あひろ屋(野口)在廊日:9.14(土)、15(日)

2019/09/04

奈良観光の振り返り。

 関西の旅から一週間。カメラの中の写真を見ていました。(出荷や、個展の準備で それどころではないのだけど。夜なべ仕事の合間に、つい…。)

朝の奈良を歩いた時間は、とてもよかったです。お天気にも恵まれました。

紅白のサルスベリの花が溢れ落ちる中、鹿が座っていたり。二月堂では(来たがっていた家族のことを思いつつ)お線香をあげることができました。裏参道はなんとなく台湾の鹿港のような雰囲気。お坊さんとすれ違ったり、絵を描いているオジサンが座っていたり。

東大寺大仏殿は圧倒的な大きさで、大仏さまにもようやくご挨拶ができました。(東大寺ミュージアムも良かったです。)春日大社の萬葉植物園は かなりの種類の植物が育てられていました。

今回は限られた時間の中、お仕事をしつつの旅でしたが、またいつか ゆっくりと、歩けたらいいな、と思いました。













お知らせを いくつか。





【一時休業のお知らせ】
今月も個展がありまして、準備と在廊のため、下記の日程でお休みをいただきます。
2019.9.12(木)- 9.16(月)
ご迷惑をおかけしてしまいますが、どうぞ よろしくお願いいたします。

「手ぬぐい あひろ屋の仕事展」
2019.9.14(土)- 9.29(日)
13-19時 期間中 水曜休み
望雲 福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-27 待鳥ビル507
http://bouun.shop-pro.jp
あひろ屋(野口)在廊日:9.14(土)、15(日)


三年に一度、展示会をひらいてくださっている望雲さん。2010年、2013年、2016年、そして2019年。三年というのは、長いようで、あっという間ですね。
今回は、手ぬぐいのほか、下絵、版下や色見本、注染の現場で使われている型紙やヘラなども展示いたします。





 サイトやSNSでもお知らせいたしましたが、手ぬぐいを入れる袋につきまして、考えをまとめました。(ついに、恐れていたことが起きてしまいましたので…)

【手ぬぐいを入れる袋につきまして】

手ぬぐいをOPP袋(透明のポリプロピレンフィルムの袋)に封をするかたちで入れる場合は、隅に穴を開けた袋を使用しておりましたが、それでも変色、移染が発生してしまいましたので、今後の使用は中止いたしました。(注染の手ぬぐいは化学染料を使用していますが、湿気や風通しの悪さなどにより、染料成分によっては、脆化、移染などが発生してしまいます。)

イベント時に、場合により OPP袋を使用することもありますが、上部が開いている袋に変更いたします。

個人のお客様に出荷する際も、今後は紙製、または密封しないOPP袋に変更いたします。お買い上げ後、すぐにご使用にならない場合は、定期的な水洗い、風通しのよい場所での保管をおすすめいたします。

卸販売の場合は、これまでどおり袋入れはナシですが、出荷時はまとめてビニール袋に入れております。お受け取り後、袋からは出して 風通しのよい場所(で暗所)に保管してください。
(現在、OPP袋に入れて販売されているお店の皆さまは、手ぬぐいの状態を確認の上、密封しない袋への変更、または袋なしでの販売をお願いいたします。)

 … メーカーとして、こうありたい、という目指す方向はありますが、現実的なこと、お客様の思い、売ってくださっているお店の方々の思い、染めてくださっている皆様の思いを、常に考えつつ、よりよい商品、サービスを追求しています。環境問題のこともあり、OPP袋については使用を段階的に減らしてはいましたが、今後の販売方法についてなど、改めて考える機会になりました。




 数日、室内に退避させていた露草。蕾ができる時に日光(紫外線)に当たらなかったことが原因なのか、青さが少ない花が咲きました。またベランダに出すと、いつもの青い花が咲くように。これはこれで美しいですが、やはり日光は大切ですね。


AIR ROOM PRODUCTS さんのシャツ展に参加いたします

 今年のGWは、AIR ROOM PRODUCTSさんのシャツ展にゲストとして参加いたします。 会場は東川口の senkiya さんです。 (14年ほど前、グループ展でお世話になりました。懐かしいです。) シャツや、初夏の風に似合う柄を並べたいと思います。 美味しいジャムや、TE...