2018/03/31

シルクラブさんの展示会に出品中です

30日から、中野山田屋・シルクラブさんでひらかれている「第一回 繭の会」(四代目店主好みの着物と帯の会)に、手ぬぐいを出品しております。この季節にふさわしい春から初夏くらいまでをイメージして、柄を選びました。

シルクラブさんのサイトより画像をお借りして。
美しいですね。


数年前に、展示会で伺ったことがありますが、建物が素敵で、お庭には季節の草花が揺れていて、展示内容はもちろん、シルクラブさんのことが とても心に残っていました。(いただくご案内状も美しいのです)
ご紹介からご縁をいただいたのですが、このような記念すべき展示会に参加することができて、とても嬉しく思いました。

会期中はカフェもあり、入場は無料ですので… 着物好きな方はぜひ、お立ち寄りくださいませ。詳しくは、イベントのページをご覧ください。





けやき台小学校は、52年の歴史に幕。本日で閉校です。
最後の桜を見に出かけました。母校がなくなってしまうというのは
本当に淋しいものですね…。





蕗の薹を入れたポテトサラダを作りました。春らしい味わいで、とても美味。
今日は、蕗の薹味噌(ばっけみそ)も作りました。この季節だけの贅沢な一品。



2018/03/30

「手のしごと オモテウラ」展、終了!

浦和の「楽風」さんでひらかれていた「手のしごと オモテウラ」展は無事終了いたしました。
搬入の日は雪でしたが、最終日は桜吹雪。楽風さんのお庭の桜を眺めながら、美しい季節の移ろいを感じる日々でした。

最終日、楽風さんのお庭から建物をパチリ。


会期中はお天気にも恵まれ、多くの方にご来場いただきました。作り手たちの作品(オモテ)展示と、資料(ウラ)展示、実演などをご覧いただけて嬉しかったです。
(メンバー同士は、わりと長いお付き合いなのですが…改めて お互いの仕事を知り、話を聞いたり、実演を見たりして、とても刺激を受けました。手仕事の伝統と技術を伝えていく同年代の皆と一緒に展示ができ、過ごすことができて、幸せな一週間でした。)

遠くから応援してくださった皆さま、出荷を休んでいたため お待たせしてしまった皆さま、そしていつも、あたたかくサポートをしてくださる「楽風」の皆さまに、心から感謝いたします。
(この展示会のテーマだった「茶」、あひろ屋は「つぼつぼ 」手ぬぐいを作りましたが、陶芸家の永田みどりさんが作られた青いお茶碗は、27日から楽風さんで使われています。)



長い時間をかけ準備をしてきた展示会。終わってしまい しばし ボンヤリとしてしまいましたが、また皆と 素晴らしい展示ができる日を楽しみに、頑張っていこうと思います。
本当にありがとうございました。

「手のしごと オモテウラ」展
https://rafu2018.jimdo.com


参加:あひろ屋(手ぬぐい)、加藤キナ(革)、手作りひなや(布)、鳥居美和(組紐)、永田みどり(陶)、兵頭明日美(切り絵)、蒔絵屋・伯兆(蒔絵)、三つ豆(こぎん刺し)
企画:和雑貨

搬出の時、楽風さんのお庭の桜を見上げたら、本当に綺麗でした。



2018/03/25

手のしごと オモテウラ展、開催中。

先日の21日は雪の降る中、「日本茶喫茶・ギャラリー 楽風」さんへ搬入と設営へ。本当に寒い日でしたが、展示会メンバーとの久しぶりの再会で、嬉しい日でもありました。
そして、22日より「手のしごと オモテウラ展」がスタート。会場を予約してからの1年と2ヶ月、みんなで意見を出し合い、製作に励んだイベントは、充実の内容になりました。

「手のしごと オモテウラ展」のサイト はこちら
イベントの概要、メンバー紹介、実演スケジュール、動画なども載せております。



連日、多くの方にご来場いただいて、本当にありがたく嬉しく思います。
作り手の技が光る作品を販売している "オモテ" 展示室、その製作工程の紹介や、道具、資料、動画上映をしている "ウラ" 展示室、と二つの部屋でご紹介しています。








日替わりの実演では、組紐、こぎん刺し、蒔絵の作家さんたちが、説明を交えつつ目の前で手を動かしてくださるので、本当に楽しく、勉強になりました。動画もなのですが、熟練の方々の手の動きを見ていると、なんともいえない心地よさがあって、なぜだろう、と考えていました。(癒し効果のような、ウットリするような感覚が起こるのです)動く手に迷いがなく、程よく力が抜けていて、リズミカル。ここまでには、長い時間、動かし続けた手があるのだと思いました。

メンバー皆とは、わりと長いお付き合いなので、それぞれの仕事については理解しているつもりでいました。けれども、今回、”ウラ” 展示を見て、自分は何もわかっていなかった、と痛感。





あひろ屋は、オモテ展示では、柄数多めの手ぬぐいと、テーマの「茶」にちなみ「つぼつぼ 」柄の手ぬぐいを作りました。ウラ展示では、型紙、版下、色見本、モチーフのスケッチ、原画、葉っぱの定規などを展示しています。初公開のものも沢山あって…ちょっとお恥ずかしい気もしましたが、こういう機会がなければ日の目をみることもなかったので、よかったかな、と。


手前の鉄瓶のいたずら描き。
これを書いた時に「手ぬぐいにして売ってみようかな」と思いついたのでした。
(2000年12月のこと。)



イベントというのは、一人ではひらけないもので、本当に多くの方の応援やお支えをいただいています。皆さま、ありがとうございます。
出荷をお待たせしている皆様… もう少々お待ちくださいませ。

楽風さんのお庭の大きな桜の木は87歳。オーナーさんたちのお母様のご誕生記念にと植えられたものだそうです。今日あたりが満開だったよう。ギャラリー2階の窓から、開いていく桜を日々眺めつつのお店番です。



2018/03/19

新作の「つぼつぼ 」と、リニューアルした「蕨」。

昨日と今日で、22日から始まるイベント「手のしごと オモテウラ」展の荷物をギャラリーへ出荷しました。この一週間ほどは朝から晩まで、検品し、アイロンをかけ、手ぬぐいを畳み、シールを貼っていました。なんとか送り出すことができ一安心ですが、まだ準備することはあり、ギリギリまで粘ろうと思います。


今回のイベントは、8組の作り手たちの作品【オモテ】を展示販売するだけでなく、それぞれの手仕事の 【ウラ】部分である道具や試作品なども展示する面白い企画です。各地から作家さんたちが浦和のギャラリー「楽風」さんにいらして、実演なども行われます。私は出展者でありつつも、そのような場にいられることが楽しみで、なるべく在廊したいと思いました。(出荷などがあるので途中2日間は家で仕事をしますが。)今回の記録係として、撮影も担当することに。





あひろ屋は版下や型紙、色見本なども展示します。
そして、今回の展示のテーマとしてお題を出されている ”茶” 。会場の楽風さんは、日本茶の「青山茶舗」さんが母体なので、テーマに沿い、メンバーはそれぞれの ”茶” を表現することに。
私は、茶道柄である「つぼつぼ 」の手ぬぐいを作りました。



「つぼつぼ 」について、そして、この手ぬぐいが出来上がるまでのことは、書くと長くなりますので、また改めて。染め屋さんが工夫してくださり、かつ、染めを急いでくださり、本当にありがたいと思いました。この手ぬぐいは展示会で先行発売となり、ネットショップでは月末頃から販売を開始する予定です。

そんな「手のしごと オモテウラ」展のサイトが出来上がりました。概要、在廊日や実演スケジュール、動画などを載せております。ご覧くださいませ。

「手のしごと オモテウラ」展  のサイト



… 今年の春は、ありがたいことにイベントが続きます。5月以降も詳細が決まり次第、お知らせいたします。

3/22〜3/27 手のしごと オモテウラ展 / 楽風(浦和)
3/30〜4.5 第一回 繭の会 / シルクラブ(中野)
4/8          Wedding Market 2 / 東京ステーションホテル(東京駅)
4/27〜4/29  パサール・クマンマン / CONTEXT-S(阿佐ヶ谷)

お店番が続くので、気合を入れて(体調管理に気をつけて)乗り越えたいと思います。お近くの方はぜひ、お立ち寄りくださいませ。





さて、リニューアルした「蕨」です。
今までは、地染めの後に注染、という2度染めでしたが、糊と染料が反応してしまうことがあり、シミができてしまうのが悩みでした。染める色を変えるべきか、デザインを反転させて型紙を彫り直すべきか(染めの順を逆にするということ)、販売休止中にあれこれと考えていました。

結論は、2度染めをやめて、普通の白抜きで注染で染めるということ。それにより、以前と比べて少し物足りない雰囲気になるかもしれないな…と思いましたが、白い線で柄がスッキリと浮き上がり、なかなかの染め上がり。お値段も下げることができました。

色数、手数を増やすことで、見栄えをよくすることはできますが、それによって値段も上がってしまいます。手ぬぐいは、やはりお手に取りやすいお値段であること、品質を保ちつつ、欲しいときに手軽に安心してお買い物ができることを大切にしたい、といつも思っています。(ネットショップやサイトも、もう少し工夫します。)

今回のように、コストをかけない方向で、どのような染めであれば デザインが活きるのか、考えて、挑むのもデザインのお仕事。失敗する可能性もあり、いつも不安と期待でいっぱいですが、私の勉強不足と挑戦を受け入れ、支えてくださっている染め手の皆さまにとても感謝しております。



この冬は、室内で越冬させたレモン。新芽がたくさん出てきました。今年は養生の年。実はつけないでいいので … とにかく元気になってほしいです。


2018/03/04

3月、「オモテウラ展」への準備が加速中。

3月に入り、急に暖かくなってきました。
お正月に芽を出した白藤も、すくすくと育っています。




先日、「縞市松(鳩羽色)」が入荷いたしました。
今回は、いつもより桃色がかっていて、春らしい雰囲気です。
地色と柄色の染料が反応し、うっすらと柄が縁取りになっています。こういう偶然が注染の面白さでもあり、難しさでもあり。


先日、型紙が破れてしまったので、今回は新しく彫った型で染めていただきました。



このように引退した型紙や、版下、デザインをする過程で作ったり、使ったものなどを、今月22日からひらかれる「手のしごと オモテウラ展」で展示予定です。(イベント詳細は「イベント」のページをご覧くださいませ。)
下の写真は、「照葉」手ぬぐい用に作った 葉っぱの定規。ほぼ実物大で、この定規で版下を描きました。もう10年前のことになりますが、ほかに使いみちもなく、けれど捨てることもできなくて。ようやく、日の目を見ることになりそうです。



今回のイベントでは、設営やお店番のため、3月21、22、23、24、27日は出荷業務を休業いたします。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。




先日、ラ・ロンダジルさんへ 出かけました。
当店の手拭掛を作ってくださっている木工家の田澤祐介さんの個展がひらかれていたのです。今回は「設え」をテーマに、美しい箱やお皿、敷板や花器、酒器が並んでいました。技法のこと、植物のこと、その他いろいろ、お店の方々や田澤さんとあれこれ話しているうちに、すっかり長居してしまいました。ご近所の毘沙門天さまにもご挨拶をしました。(7月の個展の成功をお祈りしました)


…いただいた土佐文旦。
毎日、清々しい香りが嬉しく、実はもちろん、皮はジャムにして楽しんでいます。









「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...