2011/11/13

新「六花」手ぬぐいを発売。

新しくなりました「六花(りっか)」手ぬぐいを発売いたしました。発表から10年になる今年、描き直してみようと思い立ちました。
結晶の大きさは今までより小さく、数も増やしました。前回のデザインから引き継いだ結晶もあり、新しく描いた結晶もあります。日本の古い結晶図譜にあった形を再現したものもあります。

新しく描くことと同じくらい、楽しく難しく、ずいぶんと時間がかかってしまいましたが、かわいらしい雰囲気の手ぬぐいに仕上がりました。色合いは紺と、ねずみ色です。ねずみ色の「六花」は、実はずっと染めてみたかったのです。




 

そして「植物染め手ぬぐい」 も、発売いたしました。
植物染めしたものは、とてもデリケートで、取り扱い方法については、お客様にお伝えしなければならないことがいくつかございます。その確認のため、いろいろなテストを行いました。

直接洗剤をかけてみる(変色してしまう)、洗濯機でガラガラとまわして洗濯する(色褪せがすすむ)、直射日光で干してみる(日焼けして色が変わる)など。
染料を煮出すところから、温度調節、染めのあらゆる工程を丁寧に繰り返して染めた手ぬぐいに、NGなことを行なうのは気が重くなりましたが、いろいろなことが確認できました。植物染めしたものの色合いを長く保ち楽しむためには、優しく丁寧に扱うこと、そういうことでした。

丁寧に心がけていても、色は少しずつ薄れていく植物染めの手ぬぐいです。しかし、薄れていく色合いにも、なんともいえない優しさがあります。今後は、染める植物の種類も増やしていきたいと思っております。


さて、誠に勝手ながら、メールマガジンの配信をこのたびの号をもちまして終了いたしました。この件につきましては、ポツポツとご感想をいただいております。自分でも、やめる必要があるのかどうかということをずっと考えておりました。しかし、発行するメールマガジンについては迷いがずっとありました。年に数回ではなくて、もっと頻度をあげるべきなのか、内容を充実させることを目指せばいいのか、配信サービス会社を利用させていただいていたので(利用料無料ですが)いろいろな広告が掲載されているメールマガジンでいいとも思っていませんでした。(配信方法は、探せばいろいろあることはあるのですが)
中途半端なかんじになっていくのが不安で、一人で何でもできるわけではないので、ツイッターをやめた時と似たような理由により、メールマガジンも終えることにいたしました。長年、ご登録くださいました方々に御礼申し上げます。
何よりも大切なことは、きちんと手ぬぐいを作り続けること。


いろいろと考えた結果、リアルタイムに、双方向であることが可能なFacebookページでお知らせを発信するのがいいのではないか、と感じて選びましたが、これもまた時代により変化していくと思います。

今後はネットに偏らず、紙媒体のお知らせ(カタログのようなもの)も作ってみたいと思っております。メールオーダーの良さ、というのがあると感じていて、最近また作りたくなってきました。すぐには無理でも、いつかきっと。 

商品のこと、サイトのこと、その他もろもろ、お客様からはいつも素敵なアドバイスをいただきますが、すぐに実現できることは限られていて、いつかきっと、とお答えするしかない場合が多く、すみません。
開店時も 『たった一つの柄だけでよく開店したね』 と驚かれたり、呆れられたりしましたが、その当時、何十もの柄を一気に作る力も余裕もなく(今もありませんが)ほんの少しずつでも前へ進む、積み重ねていくことだけで今に繋いできました。スピード感が大切な部分と、じっくりが許される部分とを間違えないようにして、あひろ屋を思ってくださる方々に喜んでいただけるモノ作りを続けていきたいです。

「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...