金木犀の香りが漂い、10月が目前。今年はコロナウイルスのこともあり、なかなか落ち着かないまま、季節だけが過ぎているような気がしています。
先日は家族の突然の入院、退院があり、様々なことを考えました。大したことはなかったので一安心ですが、自分もいつ何があるかわからないので「入院用&非常持ち出し袋」を作りました。これさえあれば、数日はOK、というものを用意しておくことの安心と備えることの大切さ。(いつも何か起きてから、やっと気がつくという鈍さです。)
先は見えないままですが、来年もまたイベントの予定が少しずつ決まり始めています。コツコツと作り続けてゆけたら…。コロナウイルスについては、収束までに数年は覚悟しないといけないのかな、と感じていますが、世界では100万人が亡くなったと今日のニュースで聞きました。とんでもない数です。自分もその数に連なる可能性はあり、日々を精一杯、生きていかねばと思いました。
来月は、もう冬の柄が入荷します。新作もそろそろ考えたいところですが、毎日の藍甕のお世話と染めで、頭の中は藍染めのことばかり。薬品を使わない天然素材のみの灰汁発酵建ては、寒い季節は厳しいようなので(微生物の動きが弱くなるので)時間との戦いになってきました。しかし、藍は毎日絶好調、というわけにもいかず、その染めるタイミングやお世話の内容(攪拌や、灰汁、貝灰、お酒、水飴をいつ どのくらい足すか)で変化するので気が抜けません。その辺りが興味深く、可愛く感じたりもします。
藍染めは来年の展示会に向けての準備ですが、オンラインストアでもいつか販売したいと考えております。
今月は初めて、製本を学びました。本を分解したり、直したり、表紙を付け替えたり、そのデザインを考えたり…。本の歴史や製本の技術、本にまつわることは奥深く、さらに本が好きになりました。