2004/12/27

変化の一年でした

年内分の発送を全て終え、ホッとしております。
振り返れば、当店にとっては多くの変化や出来事があった一年でした。

供給面、品質面で検討の結果、染め方法を手捺染から注染へ変更。(当店の手捺染はプリントのようなものではなく、一枚一枚を丁寧に捺染、裏まできれいに染まっております。微妙な色合いの表現など、気に入っているのですが、顔料のため白抜きのデザインなどは吸水性がイマイチでした。現在、手捺染は「六花(青+レンガ色)」のみですが、このデザインでの2色染めは注染では難しいので、しばらくは手捺染での販売を続ける予定です。)

この大きな変更は、新しい染め屋さんとの信頼関係を築いたり、型紙作成などを一から始めるということなので、仕事が振り出しに戻った状態でした。
それでも、なんとか全ての柄を注染でご提供できるようになり、大量のご注文にも対応できるようになりつつあります(限界はありますが)。

いくつかのイベントへの参加は、いい出会いや刺激を受けることができました。お客様とお会いし、いろいろとお話できたことは、とても良い思い出です。お忙しい中、お越しくださり、ありがとうございました。
また、コラボレーション企画も、貴重な体験でした。いくつか面白そうなお話もでているので、来年がさらに楽しみです。

毎日毎日、商品へのご感想や、当店や私への応援、お叱りのメールなどなど、沢山いただいておりますが、そのどれもが嬉しく、励ましになっております。深夜に仕事をしている時などに、ホロリとさせられることもしばしば。多少の苦労は吹き飛びました!
この場をお借りしてもう一度お礼を申し上げます。

個人的な出来事ではありますが、今年の大きな変化点は、手ぬぐい屋専業になった事かもしれません。開業から今年の春までは会社勤務をしながらのため、心身ともにきつい時期もありました。会社の皆様のご理解とご協力が、しみじみと思い出されます。

どうして、あひろ屋を生み出したのか、生み出さずにはいられなかったのか、最近になってなんとなくわかるような気がしております。そして、その大好きな仕事で生かされているということは皆様のおかげであることが大きく、心より感謝しております。

来年は今年より、もっと新作や新色を発表できればと思っております。(毎年同じことを言っていますが、その気持ちは常にありまして …。)
来年も どうぞよろしくお願いいたします。
今年は災害の多い一年でした。迎える2005年が明るい年でありますように。
最後になりましたが、皆様、どうかよいお年をお迎えくださいませ。

「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

   KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。 多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。 植物と手ぬぐい。 個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。 KoHoさんでい...