今日は、久しぶりの柄ばかりを発売しました。手ぬぐいの「赤い糸」「宿木(利休鼠色)」「延段(黒緑色)」「笠松(紺色)」です。調べてみたら、どれも今年初入荷でした。お客さまから入荷時期についてのお問い合わせも増えてきていたので、ホッと一安心。長らく お待たせいたしました。
秋から冬を意識して、先月の暑い頃に発注していたわけですが、やはり、季節が巡ってくると、いいな、と思えるから不思議です。四季の感覚というのは興味深いですが、メーカーとしては、そろそろお正月〜春のことを考えて、新作も準備しないといけません。(間に合うのかな…)
毎日使う手ぬぐいなのに、どういうわけか、夏ばかりが忙しいのが長年の悩み。今年はありがたいことに、10月、11月、12月、1月、とイベント続きます。各地でお店番の予定なので、皆さまにお目にかかれるのを楽しみに、準備しております。
我が家の、使い込んだ手ぬぐいたち。
消耗品であるけれど、長く使ってほしい、という気持ちがあり選んだ生地と染め技法。それでも日々、使いながら、お客さまのご意見も伺いながら、製造現場の方ともお話して、よりよいものを目指しています。
手ぬぐいの長い歴史を思うと、そこに連なっているということが重く、面白く、伝統を再認識しつつも、誰もみたことがないもの、自分すら驚くようなものを作りたい、と思ってきました。この先も、やりたいことが沢山見えていて、楽しみです。
「陶と植物の二人展」へ出かけました。(Gallery Triplet / 南青山 28日まで開催)
小沼寛さん(陶)、加藤文子さん(盆栽)は古いお友達です。
陶の作品は、浜辺の貝殻のような、静かで、けれども力強い佇まい。植物たちの鉢は、小宇宙のようでひきこまれます。お二人に久しぶりにお会い出来て、お話もできて、いい時間でした。小沼さんがお使いの「手ぬぐい扇子」が超ボロボロで(!)ご愛用くださっていることに じ〜んとしました。