「春の手ぬぐい展」終了。インド茜染めは媒染違いの2種類を販売中です。

 

　KoHoさんでひらかれていた「春の手ぬぐい展」は昨日、会期を終えました。

多くの方にご覧いただけて嬉しかったです。

植物と手ぬぐい。

個人的にも心躍る組み合わせなのですが、揺れる手ぬぐいの軒下に、柄のモチーフになった植物の苗が並んでいる光景はすてきでした。

KoHoさんでいただいた ノコンギク。先週より伸びています！植える鉢や場所を考えたりするのも楽しい時間です。これからの園芸シーズンに、手ぬぐいもお役にたてますように。
皆さま、ありがとうございました。

　今年に入ってから、注染の手ぬぐいを植物染料で染め重ねる作業を続けています。

（夏は暑いので、グラグラと煮える鍋の横に立ち続けるのは辛いので、今のうちに。）

特にインド茜の染めは、十数年前から時々熱心に染める時期がありましたが、今回は今までの記録を元に、さらに新たな情報を得つつ、試行錯誤の日々でした。

上の写真は、染めた手ぬぐいを20枚ほど並べた時のもので、同じように染めているつもりでも、だいぶ差があることがわかります。

現在は、みょうばん媒染と、鉄媒染（木酢酸鉄）の2種類を販売中です。

みょうばん媒染の時は鮮やかな赤色ですが、鉄媒染にすると彩度が少し落ち、静かな色合いになりました。

　染織のお仕事をされている方からのアドバイスや、文献で得た知識など、試してみたいことはいろいろとあります。今回は2日がかりで染液を取り出す方法を試してみたら、以前よりも濃く染めることができました。手間や時間はかかりますが、この色合いに出合うと、染めてみてよかった、とつくづく思います。

春が近いという季節柄もあるのかもしれませんが…、お買い上げの方からも『使う時に気分が高揚します』とメッセージをいただき嬉しかったです。

煮出している時の匂いも好きで、薬効がある植物なので、何か心身に働きかけてくれているのかも、と感じています。