12/29/2005

今年を振り返れば …


年の瀬です。一年を締めくくる内容を書かなくては、と思っても
様々な事が浮かんできて、なかなか まとめることができませんでした。こうして無事に一年を終えることができますのは、皆様のおかげです。心から感謝しております。



今年も、多くの出会いがあり、刺激を受けた一年でした。春の移転、それに伴う休業と再開後の混乱、夏の忙しさ。(繁忙期は発送までに最長1ヶ月半もお待ちいただき、大変ご迷惑をおかけいたしました。)


春から本日まで続いていた企画展の数々。お声掛けくださったお店の方、おいでくださいましたお客さま、本当にありがとうございます。日頃は孤独に仕事をしているので、店頭などでお目にかかったり、お話できたことは新鮮な喜びでした。


扇子を発売できたことも、今年の大きなニュース。

ご好評いただき、大変嬉しく思っております。来年もご期待ください。空港や海外での販売をはじめ、販路が予想以上に拡がった年でもありました。その為、仕事上のバランスを崩しかけたこともあり、卸販売につきましては随時から期間限定募集にさせていただきました。今後も、状況等を踏まえて、皆様にご迷惑をおかけしないように、努力してまいります。


振り返ると、楽しかったことばかりでもなく、苦しい気分で過ごす時も。
やはり、見守ってくださっている方々の存在や励ましに支えられて、ここまで来ることができたと思います。


秋に、ある染工場を尋ねた時のこと。

手ぬぐいが出来上がっていく様子を目の前にして、敬意と、静かな興奮が湧きあがりました。白い反物が数々の人の手による工程を経て、一枚の手ぬぐいへ。職人さんが黙々とこなす作業は、どれも大変です。体に刻まれた、時間と、思い、のようなもの。無駄のない動きに息を呑みました。 

 
目先のことで焦ってばかりの私に、60年近くも手ぬぐいに向き合っている方が一言。
『あなたには沢山時間があるから…頑張ってね。』 と。”手ぬぐい屋歴”4年の私、まだまだです。


少しづつ、着々と、望む方へ、歩いてきたように思うのですが、
迷うこと、悩むことは尽きません。今年の反省点は、新作の数が少なかったこと。来年はもう少し頻繁に発表できますように。


皆様、どうぞ よいお年をお迎えください。

はぎれセットや年末年始の営業のお知らせ

今朝は初雪が舞った東京。今年も年末が近づいてきました。 お歳暮やお年賀として、手ぬぐいをお選びいただけることを嬉しく思います。昔から、ご挨拶時のひと品として手ぬぐいは使われてきました。 今年はすでに南天、紐結び、笠松などのお正月に人気な柄は欠品してしまいましたが、「摘草」や「梅霞...