手ぬぐいの染め直し…反物の状態ではないし、染め屋さんにお願いするわけにはいかず、
自分でできる染めを考えていました。化学染料は、排水処理のことから家庭では難しいと思い、天然染料で染め直しをしてみることに。
植物染めは以前から好きで、実は商品を販売しておりました。(かつては自分で育てたハーブが収穫しきれない時に、それらを染料にして様々なものを染め、販売しておりました。)収穫する時期により同じ植物でも色合いが変わったり、媒染剤により思わぬ色が現れたり、その面白さに惹きこまれていきました。
あの頃は絹ものばかりを染めていたので、わりと簡単にきれいな色が染まりましたが、今度は木綿ということもあり、なかなかうまくは染まりません。濃染剤などの薬品や、家庭で排水処理ができない媒染剤は使わないことにしているので、いろいろな文献にあたりつつ(染め方はいろいろあるようです)、ていねいに、何度も染める方法で染めていくことにしました。
化学染料よりも色落ちはしやすく、鮮やかな色ではありません。しかし、植物からいただく色合いの優しさ、美しさが好きです。こんな手ぬぐいがあってもいいなぁ、と思いながら、今日も染料を煮出しています。(もう少ししたら、お披露目できると思います。)
インド茜の根のチップ。鍋で温度を上げて煮出します。
抽出した美しい染液。
うちの手ぬぐいを染めていきます。
生地が濡れている時は濃く見えますが…
乾くと少し薄い色合いになります。