夏の暑さの中では、煮える鍋のそばにいるのが辛くて(時々倒れそうになったり)涼しくなるのを待っていました。(最近は寒いくらいですが。)あまり寒い時期になると、今度は水洗いや、鍋の温度管理も大変に。ちょうどよい季節に染めようなんて、考えちゃダメですね。
以前の白地の「風知草」を柘榴(ざくろ)で染めたもの。
インド茜で染めて干したばかりの時。濡れ色はこんな鮮やかな色ですが、乾くと…
色合いは薄くなります。でも、この優しい茜色が好きです。
一日に数枚しか染められないということもあり、サイトにアップ後すぐ完売、という状態が続いております。リクエストもいただいておりますので、これからの季節、続けて染めたいと思います。
植物染めを始めた時から、染めるたびにノートに記録しているのですが、そのデータを更新しながら毎回試行錯誤が続いています。染めるたびに発見があります。(染液の抽出、下処理、染液の温度、洗う時の温度、干す時のこと、染める工程、媒染のこと…)絹やウールを染める本はいろいろみかけるのですが、木綿については、知りたいことが書かれていないといいますか、とても微妙なところに手が届かないというか…。(いい本に出合えていないだけかも)結局、自分でデータを取るのがはやい、と思い至りました。そもそも、台所で、ちんまりとやっているので、その中でよりよい染めを目指すには、この繰り返ししかないのでしょうね。