新企画が始まりました。光栄にも、初回のインタビューが私でした。あひろ屋になるまでの職歴(友禅の色挿し、ハーブ屋、OLなど)、そして手ぬぐい(注染)への思いを聞いていただきました。
今までお受けしてきたインタビューは、断片的にお話をきいていただくことが多く (文字数制限もあり)、私もざっとお話する、ということがほとんどでした。
でも今回は、じっくりと今までのことを振り返りつつ喋ってしまい、長いものになってしまいました。
インタビューしていただいてよかったことの一つは、自分でも気づかぬ点を確認できたこと。思い出したり、考えていることを話すというよりも、聞き手の白石さんから引き出されることがあり、その時初めて、あぁそうだったのか、と納得したり。
いろいろな経験は全て今に活きていて、多くの方々に支えられて、ここまで辿り着けました。家族のみんな、友人たち、仕事でお付き合いくださっている皆さま。いつもありがとうございます。そしてこれからも、どうぞよろしくお願いします!
これを描いたのは工房に入って一週間目の日。翌日から商品を描くことを許されたものの、怖さでいっぱいでした。17歳の時です。それから数ヶ月して、ようやく新品の筆一式いただいた時は本当に嬉しかったです。・・・高校へ進学するため、友禅の仕事を辞める時、その筆たちは工房にお返ししましたが、1本だけ、片羽筆をいただいて帰りました。それは今も大切なお守りです。