63作目となる手ぬぐい「網目」を発売いたしました。
網目の連続性、文様としてのリズム感。狭まるところ、広がるところ…、網目の面白さを表現できたら、と描いてみました。
自然な曲線を描けるようになるまで、何度も練習し、手ぬぐいのサイズの紙に描いて網の大きさを確認。網の線幅は染めに耐えられるギリギリの細さにしたかったので(あまり細いと染料がうまく入らなかったり、色もきれいに見えなかったり)いろいろと考えつつでした。線の細さや、不均等な柄を忠実に彫ってくださった型紙屋さん、グラデーションも美しく染めてくださった染め屋さんに感謝しています。
「水無月」柄は、色合いを少し淡くして(鶯色から苗色へ)軽やかな雰囲気になりました。この季節のお菓子なので、このくらいの色合いが似合うような気がしました。
JAグループの「家の光」7月号(東日本版)の別冊付録「布と紙のやさしいハンドメイド」に、布小物用として当店の手ぬぐいを使っていただきました。(手芸家の高橋恵美子さん監修)
お家で眠っている布やハギレ、着物などを、手縫いでリメイクする方法やコツが紹介されています。
ここには書ききれない思い出が残りました。ずっと家で仕事と向き合い、知らぬ間に縮こまっていた気持ちが、広々とした景色、自然の中で解放されるようでした。迎えてくれた友人やご家族、久しぶりに会えた懐かしい友人と語らうことができ、また頑張っていこう!と元気が出ました。
ハマボウフウ。