体にこたえる季節ですが、真夏が一年のピークに思えてしまう私は、秋風が立つ頃までのこのひとときが、なんとなく好きです。
大人になって、長い夏休みはありませんが、その夏休みが始まる時のわくわくした気分、夏を眩しく迎える時の高揚感が、どこかにあるのかも。
一昨日、新作2柄を発売致しました。
ロンダさんでの先行販売の後だったため、大変お待たせしてしまいました。早速ご注文をくださった方々からは、『待っていたんですよ!』という多くのメッセージ。ありがたいです。
『菊』は、地色は同じ薄青ですが、その上に染めた茶と紺では、ずいぶんとイメージが
変わります。広げた時、畳んだ時でも。菊というよりダリアだね、花火みたい、ともご感想をいただきましたが、今年の私の中の”菊”はこんなかんじです。いつか嵯峨菊のような繊細なタイプも描いてみたいです。
はじめに、中心のマルを描いて、そこからグルグルと花びらを描いていくのですが、これが結構大変で、思いの外、描くのに時間がかかってしまいました。
『立涌』は、数年前から描いてみたい柄だったのですが、なかなかイメージ通りに表現できず、悶々としていました。アイディアを温めつつ、数年過ごす、という柄は沢山あるのですが、ふと今回の柄(色)を思いつき、これだ!と思ったのです。
とぎれとぎれ、の立涌文様。柄の由来である水蒸気が立ち涌く雰囲気がでていれば いいな、と思っております。あのクネクネを等間隔に描く、というのも、手が慣れるまでは
結構難しかったです。
そう、そしてこの『立涌』は長さが今までと違い、少し長いのです。100センチあります。
(他の手ぬぐいは90センチ)わずか10センチの違いですが、どちらがいいのか悩んでおります。今後、新作を描く時や、型紙を更新する際の参考とさせていただきたいので、皆様のご感想をお聞かせいただければ、嬉しいです。
さてさて、ロンダさんでの個展も今週土曜日までとなりました!
暑い中、ご来店いただきまして、ありがとうございます。今週に入り、追加の納品をおこなっております。『鉄瓶』、『鉄線唐草』、『南天』など、品薄状態だった柄も(16日の午後遅くには)お店に並ぶと思います。そして、いつも素敵なお花を活けてくださっている小路苑さん。企画展のイメージや手ぬぐいの柄に合わせて活けてくださるお花は、本当にいつも楽しみです。今週に入り、活けかえてくださったそうです。(夏はお花がもたないので)先週とはまた違うお花、早く見てみたい。
私はこのあとは、最終日18日(土)にお店番の予定です。お待ちしております!