昨年からの準備、納品などが無事に済み、ホッとしている休日です。
11日はまず、写真展 『二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家一九五五年』 の内覧会で汐留ミュージアムさんへでかけました。宙に浮いているような写真の展示方法も素敵でしたが、なんといっても、力強い、そして美しい民家の写真に圧倒されてしまいました。人々の姿はなくても、磨り減った板の間や畳から、井戸のふちの丸みから、そこでの暮らしのにおいが漂うようでした。飾るためではなく生活の知恵から生まれたかたち、その土地に伝わるしきたり、信仰が生み出した佇まいは、風土の中に美しくとけていました。
今はもうなくなってしまった家も村もありますが、写真を通して、当時と繋がれる気がしました。20代前半であった二川氏が各地を歩いて撮り、残してくださったこと、迫力あるプリントで蘇り、拝見できたことが、ありがたいことです。写真展は3月24日(日)まで開催です。
(会期中のミュージアムショップに、当店手ぬぐいを並べていただいております。)
汐留から六本木に移動、『粟辻早重のコレクション やかん展』 のレセプションパーティーにおじゃましました。イベントを記念しまして、「鉄瓶」手ぬぐいの新色 ”鉄紺色” を作りましたが、なんと、出かける直前に届いたのです!慌てて準備、なんとか初日に間に合いました。
会場では、世界各地から粟辻さんのところへやってきた素敵なやかん達がずらり。それぞれのやかんにまつわる思い出、エピソードが添えられていて、出逢った時の嬉しさ、楽しさが伝わってきます。そういえば、子供の頃から、我が家にもいろいろなやかんがあったなぁ、と思い出しました。どの家庭にもあって、毎日使うもの、沢山の思い出がつまっている「やかん」。久々にうちの「やかん」も磨いてあげよう、と思いました。
会場では、コレクションのほかに「買えるやかん」、「デザインされたばかりのやかん」、そして粟辻早重さんの手仕事作品として、ご主人であった故・粟辻博さんデザインのテキスタイルを使ったエプロンが展示販売中です。(当店の「鉄瓶」手ぬぐいも全色+新色を販売中です!)
粟辻さんに新色をプレゼントすることができ、鉄瓶手ぬぐいを『素敵ね!』 とおっしゃっていただけて嬉しかったです。「やかん展」は1月23日まで開催です。
そして、久しぶりに 「花筏」 が入荷しました。大変お待たせしてしまいました。
今回の「花筏」は少し渋い色合いですが、眺めていると春がますます待ち遠しくなります。