この間にも、お知らせしたいことはいろいろとありました。
和雑貨 翠さんの記念展示会は、大盛況のうちに幕。お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。嬉しいことに、次回の展示会も決まりまして来年の秋に、同じ「楽風」さんで開催予定です。少し先のこととはいえ、今からとても楽しみです。今回、グループ展のメンバーの皆さまと、ワイワイとイベントを作り上げることができ、とても楽しく、いい刺激をいただきました。学園祭準備をしている時のような一体感といいますか、準備も片付けも楽しくて。本当に久しぶりの感覚でした。会場の楽風さんにも、このたびも大変お世話になりました。
そして、パナソニック汐留ミュージアムさんでは、「南部鉄器」展がスタート。
ミュージアムショップに手ぬぐいを並べていただいております。展示も好評なようですね。お客さまをはじめ、あちらこちらから、その評判がきこえてきます。
私は来月の講演会(デザイナーの内田繁さん × 釜定工房の宮伸穂さん)を拝聴する予定で、その時に展示を、と思っております。図録も素敵だとか、気になりますね。
そして、あひろ屋にとっては 42柄目となる手ぬぐい「笠松」を発売いたしました。
本来は、翠さんのイベントでお披露目予定でしたが、今頃に。お待ちくださっていた方々には申し訳なく思っております。私の準備が遅かったのです。
しかし、染め上がりは美しく、一つ一つの松はボカシ染めになっていて驚きました。… というのも、実は私が意図していたボカシ染めとはちょっと違っていたのですが、まさか、これほどお手間をかけてくださるとは!職人さんに感謝です。私の思い描いたものより、こちらの方がずっと素敵だと思いました。
昨年秋に、伯母と家紋について話をしていた時に「荒枝付き三階松」が紋であると知りました。(旧姓の時の家紋ではありますが。)三階松なのは知っていたのですが、枝付きだったとは。それからは、”枝付きの松” がなんとなく気になり、お正月柄を描くタイミングだったので、それならば、その家紋を少し崩したものを描いてみよう、と思ったのが「笠松」のはじまりです。
様々なカタチの枝、繋がりあう松たち、大きさも様々な松葉 … 版下を描くのに少し時間がかかりましたが、清々しい柄になったと思っています。文様として あまりに有名な松。吉祥樹であることはおなじみですが、松には”待つ”の意味もあるようです。文様にはいろいろな思いや願いが込められていますね。