9/20/2019

定休日を、と考え中です…



 お香を持ち、すべてのお部屋をゆっくりと歩くスタッフの方。開店時間前の望雲さんです。何年か前に この光景を初めて見たとき、とても清々しい気持ちがしました。たずねてみると、お店が始まった時から 毎朝行っているそうです。場が清められていきます。

福岡はこの週末、台風の影響がありそうです。手ぬぐい展は29日までですので、どうぞ ご無理なく、安全第一でお願いいたします。




 日々、お仕事の合間に出かけたりしていますが、10月からは週に一日(曜日は不定で)お休みをいただこうかな、と思っています。ここ数年、定休日はありませんでしたが、時間の使い方、心身の休め方について、考えるようになりました。その一日は、勉強をしたり、ぼんやりとしたり、家族や友人と のんびりする時間にしたいと思います。



 昨日はちょっと仕事を抜け出し(ご近所でよかった…)ムサビの美術館・図書館へ。
神野善治先生の『手のかたち、手のちから』展のギャラリートーク日でした。(先生は車椅子からのご説明。ありがとうございました。)

二つの大きなテーマに分けた展示は、一つは手足などの身体の痛みや病の平癒祈願のために作られた民俗信仰の造形物。福井県若狭町の三方石観世音に約200年に渡り奉納されてきた手足を象った奉納物「お手足」を、ムサビの調査チームが研究を続け、2017年度からは福井県による本格的な調査が始まり、その成果の一部を紹介しているものだそうです。

もう一つは、身近にある様々な道具についての考察。膨大な資料から、その体系と手と道具の関係について探るものです。
日本だけでなく、世界から集められた様々な用途に向けた道具が並び、手の機能について、改めて考えさせられます。



山と積まれた「手形足形」、その奥の壁一面の「手形足形」。これらは痛みや病の平癒を願う人々が、御手足堂に奉納されたものの中から、これぞと思うものを借り受け、日々 撫でたりしながら観音様にお祈りすると不思議と御利益がある、ということらしく、願いが叶うと自らの手や足などを作り、奉納するそうです。

それぞれに、お名前ほかプロフィールや、痛む場所に印がついているものなど様々です。上半身、下半身、乳房形もありました。
撫でて色が薄くなっているもの、「此處御助け下さい」と書かれたものも。辛さの中で、祈る人々の思いが迫り、眺めていたら涙が出ました。
すべての人が持っている造形の力や願う気持ちに、震えるような展示でした。
(9月21日までです。)



玉川上水は水がきれいでした。


…今日は夕方より、浦和の楽風さんへ。
お世話になった方に、ご挨拶ができてよかったです。
十数年前に、あひろ屋を見つけて、声をかけてくださった方です。

今日があるということは、本当に多くの方々のおかげです。
あと どのくらい続けられるのか、次の世代へ繋げていけるのかわかりませんが、精一杯、進んでいこうと思います。



処暑。

 春に発注した柄がようやく届きました。嬉しい気分の中で、過ぎた季節のことを思いました…。しかし日本のいいところは、また季節は巡ってくるということです。牡丹もこれから寒牡丹の季節がくるわけで。最近は季節に関係なく、柄を選んで発注しています。毎年染めている柄もあれば、数年に一度のもの...