12/11/2022

新作「笹鳴」を発売いたしました

  64柄目となる手ぬぐい「笹鳴(ささなき)」を発売いたしました。



ウグイスの地鳴きを笹鳴と呼びますが、冬の季語です。
椿の藪の中で、チャッ、チャッ、と鳴いているウグイスと、膨らみ始めた蕾。冬の終わり、春の兆しを感じられる柄を…と描きました。(隠れているウグイスが目立たないよう、葉と同じ色にしました。)

 細い足や嘴など、繊細に型紙を彫ってくださった方、微妙な色合いを染めてくださった方、職人さんたちのおかげで、また素敵な手ぬぐいが生まれました。


 
「笹鳴」の版下を描いているところ

 この「笹鳴」柄が生まれたきっかけは、ロンダジルさんからのご依頼で描いた「燕と春柳」手ぬぐいです。周年記念のための おめでたいお品で、お納めしてからは、ホッとした気持ちと同時に なんとも言えない寂しさがありました。(思い入れのある柄でした。)

これはすぐに、うちの手ぬぐいも描かないと!とやる気が出て、二週間後には「笹鳴」を描きあげていました。

それなので、あの「燕と春柳」のツバメや柳は、この「笹鳴」の鶯と椿に対応していて、どこか姉妹のような手ぬぐいに感じています。椿が満開になる頃、あのツバメたちが渡ってきて、柳は芽吹いて…と季節のめぐりを想像しています。


「燕と春柳」のツバメたち。


 勝浦のとき々堂さんでは、手ぬぐい展が2週目になり、新作も昨日お送りしました。本日の夕方にはお届け予定ですが、閉店時間に間に合うのか、微妙です…。
引き続き、手ぬぐい展もよろしくお願いいたします。


「あひろ屋の手ぬぐい展」 
2022.12.3(土)- 2023.1.22(日) 
会期中の土、日曜日 (ときどき変更あり) 

とき々堂 
千葉県勝浦市貝掛348 
080-3711-9385 
https://tokidokido.com


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「六花(ねずみ色)」「摘草」なども入荷いたしました。
冬の贈り物などに、ぜひ。


今年もあとわずかです。
年内は26日まで、来年は1月4日より営業いたします。




はぎれセットや年末年始の営業のお知らせ

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