6/23/2024

「あひろ屋 手ぬぐい店 十九」2024.7.9から始まります




 今年も、神楽坂のラ・ロンダジルさんでの展示会が近づいてまいりました。
どうぞ よろしくお願いいたします。

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あひろ屋 手ぬぐい店 十九

色とりどりの手ぬぐい、植物染料で染め重ねた吾妻袋と
あひろ屋の姉妹ブランド「TSUKIKUSA」の商品をお披露目をいたします。

また「和装はきもの・小物 加藤」さんに今年も手ぬぐいで花緒を作っていただきました。
お選びいただいた下駄に花緒をすげる実演販売の日もございます。
皆さまのお越しをお待ちしております。

2024.7.9(火)- 7.20(土)
12:00 - 19:00 
会期中の日、月曜日はお休み(最終日は18時まで)

あひろ屋 在廊日 9日(火)、13日(土)、18日(木)
和装はきもの・小物 加藤さんの花緒すげ実演日 13日(土)

ラ・ロンダジル
東京都新宿区若宮町11 摩耶ビル1階
03 3260 6801
http://la-ronde.com
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6/21/2024

夏至に梅雨入り。「矢車菊」の新色発売です。


実山椒… 今回は醤油漬けにしました


 ようやく東京も梅雨入りです。
今年は遅かったですが、大雨や暑さにも気をつけないといけない季節になりました。
シトシトと降り、肌寒い梅雨というのは昔のことになりつつありますね。





 本日、入荷しました手ぬぐいです。
「浅蜊」「斑雪」「胡桃」は12月発注分で、半年以上も待つことになるとは驚きましたが、逆に、スムーズに作られ流通していた頃は、いろいろなことがうまく回っていただけだった、と痛感しました。当たり前のことではなかったのだと。

これからも、思わぬことが起きたり、時代とともに様々なことが変わってゆくと思われます。できることを日々、精一杯おこなっていきたいです。





「矢車菊」の新色、ピンク色の花が可愛らしく、微妙な色合いの葉との"ぼかし染め" が美しいです。花が紫色の方は、どちらも濃度が強め。こちらは淡い色合い。どちらもバランスよく、綺麗に染まっていて、さすが…と思いました。


 毎年恒例の個展(神楽坂のラ・ロンダジルさんでの手ぬぐい展)も近づいてまいりました。DMもできあがりましたので、出荷の際に同封しております。
ここからは準備、出荷に全力をあげていかねば。暑さに倒れないよう、アイロンかけは早朝にして、すでに腱鞘炎なので手を休めつつ、夏を過ごしていきたいです。





 25年前に、家族が沖縄で手に入れた魔除けの石敢當。
引越しのたびに移動させ、風雨にさらされてきたので、だいぶ風化してきました。
ずっと、九州や沖縄地方のものだと思い込んでいましたが、秋田にも多く設置されていることを知り、興味深いお話を秋田のお取引先の blank+さんより教えていただきました。その後も、自分で調べたりしているのですが、日本各地に点在しているようです。不思議で面白いな、と感じています。

6/10/2024

懐かしい色名帖を眺めてみたり

  梅雨入りが近そうなお天気です。
来月の個展に向け、追い込みで植物染めの制作が続いていますが、乾かすことを思うと湿度は低い方が助かります。

吾妻袋はすべて手縫いで。ミシンで縫うよりも雰囲気がいいので。

左:インド茜+玉ねぎの皮、右:琉球藍+玉ねぎの皮


 二週に渡り、週末はスクーリングで、後半は出荷を休まずになんとか終えることができました。夜は宿題を、明け方に出荷準備をして出かけるなんて、5年後だったらできなかったかも、と思うほどにヘトヘトでした。

授業はとても楽しく、学んだことや制作する喜びが、お仕事への意欲に繋がっていると感じます。来月の個展も、いつもの年より日程を1週間はやめたのはスクーリングのためでした。周りの方々にもご協力いただき、学びを続けられることに感謝しています。



 配色研究の時に思い出したのは、小さい時に買ってもらった「色名帖」のことです。
たしか6歳頃、知り合いの方の家でカラーチップを見せていただき(その方は車のデザイナーさんでした)好きな色合いを切り取って遊んでいいよ、と言われ大喜びし、私もいつかあれがほしい…と思いました。

誕生日かクリスマスか忘れましたが、父がプレゼントしてくれたのが この色名帖でした。欲しかったのはミシン目が入っている(切り離せる)カラーチップだったのですが、私の説明がうまく伝わっていなかったようです。一瞬ガッカリしたものの、眺めているだけで楽しく、字が読めるようになると色名もわかり、大切にしてきました。

友禅から始まり、今も色合いに関わるお仕事を続けていますが、このヨレヨレになった色名帖を見ると、好きなことは小さな時から あまり変わっていないな、と思います。
(なんとか探してきてくれた父に感謝。「定価1800円」と書いてあるので、当時にしたら きっと高かったと思います。)





 
 「はぎれセット」は手ぬぐいを半分の大きさに切ったものですが、台所では様々なことに使っています。ふきんのサイズなので、手を拭いたり、敷いたり、お鍋にかけておいたり、器に挟んだり、傷よけに漆器を包んだり、など。洗えばすぐに乾き、優しい手触りで、柄も楽しめて… 注染の手ぬぐいの良さを暮らしの中で再認識しています。
 
柄:滝縞(紫色ぼかし)

柄:菊(紺色)



処暑。

 春に発注した柄がようやく届きました。嬉しい気分の中で、過ぎた季節のことを思いました…。しかし日本のいいところは、また季節は巡ってくるということです。牡丹もこれから寒牡丹の季節がくるわけで。最近は季節に関係なく、柄を選んで発注しています。毎年染めている柄もあれば、数年に一度のもの...