今年は状況の変化や、あひろ屋の個展が多い年ということもあり、TSUKIKUSAの方の活動まで手が回らず、休眠させておりました。再販時期やお取引についてのお問い合わせもいただいておりましたが、一からの手作り品ばかりなので、なかなか取りかかれずに季節は冬へ。
ようやく、バッグの縫製を頼んでいた方から届き、さて新しい柄を…と思った時に、季節的にも宿木が思い浮かびました。10年ほど前に手ぬぐいでも描いている柄ですが、せっかくなのでまたスケッチから。
葉や実の色は種類によって様々ですが、黒いバッグなので、落ち着いた利休鼠色の葉に、少し黄色味のある白い実。(調色が難しかったです…)版が微妙にズレても大丈夫なようにデザインできました!
こういう表現はシルクスクリーンならではなので、注染の時とは違った難しさと楽しさがあり、インクの重なりの影響、生地への色の沈み込みも経験不足で予測ができず、戸惑いつつ微調整を続けました。
マイバッグとして、お稽古バッグとしてお使いくださっている方からのお声に耳を傾けつつ作ってきたのですが、全体的に見直しをして、今後は安定して作っていけるようにと考えています。
春に一瞬だけ販売していた「スミレ」マイバッグも販売中です。モデルにしているタカオスミレは、今年の春に見ることができなかったのですが、来年こそは、と思っております。
檳榔子(ビンロウジ)に続き、槐樹(エンジュ)で手ぬぐいを染めたものを販売中です。今日もいくつかの柄を追加したのですが、すでに半分ほどになってしまいました。ありがとうございます。槐樹は萩のような形の白っぽい花をつけるのですが、その蕾で染めます。(なんとなく申し訳ないような気持ちになりますが…)ミョウバン媒染で明るい黄色に染まります。
ご近所の紅葉もそろそろ終わり。燃えるような色合いのモミジを今年も見ることができました。この日は雪虫もふわふわと飛んでいて、冬が来たのだと感じました。




